弁護士になれば一生食べていける?
中尾慎吾です。弁護士になれば一生食べていけると思っている人もいるかもしれませんが、私は決してそうだとは思いません。今は弁護士の数も(昔に比べると)増えて、何もしなくても仕事が舞い込んでくるといった状況ではありません。
弁護士を目指す人の中には、営業活動が苦手であることを理由とする人もいるようですが、営業活動のできない弁護士の場合、それこそ食べていけません。
いつまでも誰かのもとで雇わ続けるということは、弁護士の場合、基本的には無理です。例外的には、会社内などのインハウスローヤーとして雇われ続けるということも可能でしょうが、弁護士業界においてインハウスローヤーが占める割合というのは、極僅かです。
営業活動に興味のない人は、弁護士にならないほうが良いかもしれません。自分の名前で仕事を獲得するという行為に魅力を感じる人であれば、今の時代に弁護士になったとしても、十分にやりがいを感じながら生きていくことができると思います。
雇われの身分であろうとなかろうと、弁護士である以上、独立事業主です。自分の看板を持って堂々と仕事に取り組むことが求められるでしょう。
弁護士を取り巻く環境も日々変化してきており、それこそ5年後にどういった状況になっているかなど誰にも分からないと思いますが、何があっても生き抜けるぐらいの力強さは必須だと思います。弁護士は強くなければなりません。
中尾慎吾