コンサルタントという肩書
中尾慎吾です。
コンサルタントという肩書、これについて、色々と思うところがあります。
コンサルタントを名乗るのに、資格など必要ありません。弁護士を名乗るのには資格は必要ですが、コンサルタントを名乗るのには無資格で構いません。そうであれば、弁護士がわざわざコンサルタントを名乗る必要はないと思われるかもしれません。
私は、それでもあえてコンサルタントという肩書を守りたいと考えております。弁護士という肩書のみでは不満であり、弁護士兼コンサルタント、あるいはコンサルタント兼弁護士という肩書で活動をしていきたいと考えております。
コンサルタントという肩書にこだわる理由は、単なる代理人ではなくてアドバイザーであるという自負があるからです。誰かの訴訟や交渉に代理人として出席するだけではなく、代理人になるか否かにかかわらず的確なアドバイスをすることができなければならないと考えているのです。代理人であること自体に価値があるのではなくて、相談者の悩みを解消することにこそ価値があるのです。
代理人に就任するまでもなく紛争が解決すれば、それが一番良いのです。大事(おおごと)になる前に紛争を解決することを、まずは考えるべきです。それが可能なのは、まさにコンサルタントとしての思考を兼ね備えた弁護士なのだろうと思います。コンサルタントとしての思考を兼ね備えない弁護士には、的確な紛争の解決は出来ないでしょう。
コンサルタントという肩書を外すことは考えておらず、弁護士であること以上にコンサルタントであることに誇りを持って行きたいです。
中尾慎吾