コンサルティングとして認識されている
1年程前から顧問弁護士として契約させて頂いているクライアント様から、ふと、「いつもお願いしているコンサルティングですが」といったお言葉を頂く機会がありました。
発言主の方はおそらく何も意識せずに仰ったのだろうと思われますが、私が嬉しかったのは、顧問弁護士としての私の活動がまさにコンサルティングであるという前提で理解して頂いているということです。
私は、常々「弁護士は最強のコンサルタントである」と言っています。このブログのコンセプトも、然りです。弁護士はコンサルタントなのです。そして、代理人として活動することが法的に認められていることをもって「最強」と称しているわけです。
顧問弁護士の必要性を説くというのは、実はとても難しいことであり、いざトラブルに直面するまでは顧問弁護士を抱えないという実業家の方も多いようです。しかし、コンサルタントとして考えた場合、トラブルに直面してから助言を求めるということには、やはり違和感が生じるでしょう。事前に助言を求めることによりトラブルを防止し、あるいはより大きな利益を生み出すというのが、正しいコンサルタントの使い方だと思うわけです。
コンサルタントとしての弁護士。弁護士との顧問契約というのは、外付けのハードディスクを用意しておくようなものであり、決して非日常に遭遇してはじめて活用するべきものではありません。常に、ハードディスクは走らせておく必要があるのです。
実業家や自営業者の方は、個人であると法人であると問わず、弁護士という属性を有する人物に対してコンサルティングを依頼することが重要であると考えています。トラブルの生じる前だからこそ、複数の弁護士を比較し、より相性の良い弁護士をコンサルタントとして選択することが可能となります。
「弁護士は最強のコンサルタントである」
中尾慎吾